投資・NISA

こどもNISAとは?2026年10月受付開始・年60万円の仕組みと始め方をやさしく解説

📌 この記事でわかること

  • こどもNISAの仕組み(年60万円・上限600万円)
  • 「口座の申込み受付(2026年10月)」と「積立スタート(2027年1月)」の違い
  • 12歳からの払出しルールと、旧ジュニアNISAとの違い
  • 贈与税について、いま公的資料で確認できること
  • わが家は始めるべき?を考えるための順番

「最近『こどもNISA』ってよく聞くけど、結局なに?」「うちも始めたほうがいいの?」という方へ。この記事では、いつから・誰が・いくら・どこでを、FPのたくやと一緒に順番に整理します。制度の内容は、金融庁・財務省の公式資料と証券会社の公式発表で確認した2026年9月24日時点の情報です。

先に結論:こどもNISAの要点まとめ


ゆい

お姉ちゃんに子どもが2人いて、「こどもNISAって10月から始まるんでしょ?」って聞かれたんです。そうなんですか?


たくや

ちょっとだけ注意してね。10月に始まるのは証券会社での「申込みの受付」なんだ。実際に積立を始められるのは、口座ができる2027年1月からだよ。まずは要点を一気に見てみよう。

  • いつから:制度のスタートは2027年1月。楽天証券・SBI証券は2026年10月1日から口座開設の申込みを受け付けます
  • 誰が:0〜17歳の子ども名義の口座。手続きや管理は親などの親権者が行います
  • いくら:年60万円まで(月にならすと5万円)。非課税で持てる上限は600万円
  • 何に:大人のNISAの「つみたて投資枠」と同じ投資信託
  • 良い点:値上がり益や分配金に税金がかからない。旧ジュニアNISAより引き出しやすい
  • 注意点:12歳になるまでは引き出せず、12歳以降も条件つき。元本保証ではない

こどもNISAの早見表

項目内容
対象0〜17歳の子ども
制度のスタート2027年1月
口座の申込み受付証券会社ごとに異なる(楽天証券・SBI証券は2026年10月1日から)
年間投資枠60万円
非課税保有限度額(上限)600万円
投資できる商品つみたて投資枠の対象商品(金融庁の基準を満たした投資信託)
投資の方法積立(契約に基づいて定期的・継続的に買う)
お金の引き出し12歳以降、一定の条件を満たせば可能
非課税で持てる期間無期限
18歳になったら手続きなしで大人のNISAへ自動で移行

※制度の数字は、財務省「NISAのつみたて投資枠の拡充(令和8年度改正)」と金融庁の広報誌「アクセスFSA」2026年2月号で確認しています。受付開始日は楽天証券・SBI証券の公式発表によります(いずれも2026年9月24日確認)。

こどもNISAとは?大人のNISA・旧ジュニアNISAとの違い


ゆい

そもそも、こどもNISAってどういう制度なんですか?


たくや

ひとことで言うと、0〜17歳の子どもも、NISAの「つみたて投資枠」を使えるようにする制度だよ。これまでNISAは18歳以上しか使えなかったけど、2027年からは年齢の条件がなくなるんだ。


ゆい

「こどもNISA」って、国がつけた正式な名前なんですか?


たくや

実はね、財務省や金融庁の資料では「つみたて投資枠の対象年齢の拡充」「未成年者のつみたて投資枠」と説明されているんだ。「こどもNISA」は、証券会社などが使っているわかりやすい呼び名だよ。この記事でも、読みやすさのために「こどもNISA」と呼ぶね。

財務省と金融庁は、この制度の目的を「大学進学など、成人後のライフイベントに必要なお金を、長期・安定的な投資で備えられるようにすること」と説明しています。つまり、子どもの将来の教育費などを、時間をかけてコツコツ準備するための制度です。

大人のNISAとの違い

項目こどもNISA(0〜17歳)大人のNISA(18歳以上)
年間投資枠60万円(つみたて投資枠のみ)つみたて投資枠120万円+成長投資枠240万円
非課税保有限度額600万円1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円まで)
投資できる商品つみたて投資枠と同じ投資信託つみたて投資枠の投資信託+成長投資枠の上場株式など
投資の方法積立つみたて投資枠は積立、成長投資枠は一括も可
お金の引き出し12歳以降、条件つきで可能いつでも可能
口座の名義と管理子ども名義。親権者等が口座を管理本人

大人のNISAの2つの枠の違いは、新NISAのつみたて投資枠と成長投資枠の違いで詳しく解説しています。

旧ジュニアNISAとの違い


ゆい

昔「ジュニアNISA」っていうのもありましたよね?あれとは違うんですか?


たくや

別の制度だよ。ジュニアNISAは2016年に始まったけど、金融庁によると利用が少なかったこともあって、2023年末で新しい口座の開設が終わっているんだ。一番大きな違いは「引き出しやすさ」だね。

項目こどもNISA旧ジュニアNISA(2016〜2023年)
年間投資枠60万円80万円
非課税で持てる期間無期限5年(続けるには「ロールオーバー」という手続きが必要だった)
投資できる商品つみたて投資枠の投資信託上場株式・投資信託など
お金の引き出し12歳以降、条件つきで可能原則として18歳になる年(高校3年生の12月)まで不可。途中で引き出すと過去の利益に課税
18歳になったら手続きなしで大人のNISAへ自動移行―
いまの状況2027年1月スタート2023年末で新しい口座開設は終了

なお、すでに旧ジュニアNISAの口座を持っている方へ。金融庁によると、2024年以降は、ジュニアNISA口座のお金や商品は年齢や理由に関係なく、非課税で払い出せるようになっています。ただし一部だけの払出しはできず、全部を払い出すと口座は廃止されます。

いつから?「10月の受付開始」と「2027年1月の積立スタート」は別もの


ゆい

10月1日に申し込んだら、その日から積立できるんですか?


たくや

そこが一番まちがえやすいところなんだ。10月は「申込みの受付」が始まるだけ。証券会社と税務署の審査を経て、口座ができるのは2027年1月以降。だから、実際に積立が始まるのも2027年1月からだよ。

こどもNISAの時系列

時期できごと
2025年12月「令和8年度税制改正の大綱」が閣議決定。こどもNISA(つみたて投資枠の対象年齢の拡充)が盛り込まれる
2026年3月31日法律(所得税法等の一部を改正する法律)が成立・公布
2026年10月1日〜楽天証券・SBI証券で、こどもNISA口座の申込み受付がスタート
申込みのあと証券会社と税務署で審査
2027年1月〜制度スタート。口座が開設され、積立を始められる
子どもが12歳以降条件を満たせば、お金の引き出しが可能に
18歳手続きなしで大人のNISAへ自動で移行

申込みの流れ(楽天証券の例)

楽天証券の公式案内では、手続きは次のような流れです。

  1. 親権者が楽天証券の総合口座を持っていることが前提(持っていない場合は先に開設)
  2. 親権者の口座にログインし、子どもの名前・生年月日などを入力
  3. 子どものマイナンバーが記載された住民票の写しをアップロード(親と別に住んでいる場合は追加の書類が必要)
  4. 楽天証券と税務署の審査を経て、2027年1月以降に口座開設

SBI証券では、親権者のどちらかがSBI証券の口座を持っていることが前提です。子ども名義の「こども口座(未成年口座)」があればその口座から申し込み、まだない場合は先にこども口座を開設します(SBI証券はこの受付を「事前受付」と呼んでいます)。SBI証券も、税務署での審査を経て2027年1月に口座が開設される予定と発表しています。ほかの証券会社や銀行は受付の時期や方法が違うことがあるので、各社の公式発表で確認してください。


ゆい

10月に急いで申し込まなくても、積立が始まるのは結局1月からなんですね。


たくや

そういうこと。書類の準備、特に子どものマイナンバーが載った住民票の写しは早めに用意しておくと落ち着いて手続きできるよ。慌てる必要はないからね。

いくら・何に投資できる?年60万円・上限600万円の中身


ゆい

年60万円って、毎年ちゃんと全部使わないといけないんですか?


たくや

使い切る必要はまったくないよ。年60万円は「ここまでなら非課税で買える」という上限なんだ。月にならすと5万円だけど、家計に合わせて少額でもいい。楽天証券は100円から積み立てできると案内しているよ。

イメージしやすいように、いくつかの例を計算してみます(運用で増えた分は含まない、元本だけの計算です)。

積立のしかた1年間積み立てた元本
毎月5,000円を0歳から18年間6万円108万円
毎月1万円を0歳から18年間12万円216万円
毎月5万円(年間枠いっぱい)60万円10年で上限の600万円に到達

投資できる商品は、大人のNISAの「つみたて投資枠」と同じ投資信託です。金融庁の基準を満たした、長い期間の積立・分散投資に向いた投資信託に限られていて、個別の株は買えません。財務省の資料では、投資方法も「契約に基づき、定期かつ継続的な方法で投資」とされています。


たくや

商品選びの考え方は大人のNISAと同じだよ。長く持つほど、毎年かかるコストの差が効いてくるから、信託報酬(保有中にかかる手数料)は確認しておきたいね。

こどもNISAのメリットと注意点

メリット

  • 利益に税金がかからない:通常、投資信託の値上がり益や分配金には約20%の税金がかかりますが、NISAなら非課税です
  • 非課税で持てる期間が無期限:旧ジュニアNISAのような5年の期限や、延長の手続きがありません
  • 18歳で自動的に大人のNISAへ:特別な手続きなしで、大人のNISA口座に移ります
  • 12歳以降は条件つきで引き出せる:旧ジュニアNISAのように「高校3年生の12月まで原則引き出せない」わけではありません

注意点


ゆい

逆に、気をつけることってありますか?


たくや

大事なのは4つ。とくに1つ目の「引き出しの条件」は、始める前に必ず知っておいてほしいな。

  1. 12歳になるまでは引き出せない:財務省の資料では、払出しができるのは「12歳以降において、子の同意を得た場合にのみ」とされています
  2. 12歳以降も条件つき:①使い道が子どものためであること、②子どもが払出しに同意したことを示す書面、③親権者等(口座管理者)が申出書を金融機関に出すこと、が必要です
  3. 元本保証ではない:投資信託なので値下がりすることもあります。使う時期が近いお金ほど、値動きの影響を受けやすくなります
  4. 親の証券口座が必要な証券会社がある:楽天証券では、親権者の証券口座があることが手続きの前提です

値下がりしたときの考え方は、NISAで損したときにやるべきことも参考にしてください。

贈与税はどう考える?(公的資料で確認できた範囲)


ゆい

親のお金を子どもの口座に入れて運用したら、贈与税ってかからないんですか?


たくや

いい質問。正直に言うと、こどもNISAに入れるお金の税金の扱いについて、国税庁などの公式な説明は、2026年9月24日時点では確認できなかったんだ。だから、ここでは国税庁が案内している「贈与税の基本ルール」だけを紹介するね。

  • 贈与税(暦年課税)は、1月1日から12月31日までの1年間にもらった財産の合計額から、基礎控除110万円を差し引いた残りにかかります(国税庁 No.4402・No.4408)
  • 親などから生活費や教育費として、必要なたびに直接使うお金をもらった場合は、贈与税はかかりません。ただし国税庁は、生活費や教育費の名目でもらっても、それを預金したり、株式などの購入資金に充てたりした場合は贈与税がかかると説明しています(国税庁 No.4405)

こどもNISAの年間投資枠は60万円なので、数字だけを見れば110万円を下回ります。ただし110万円は子ども1人がその年にもらった財産の合計で判断するため、祖父母からのお祝いなど、ほかにもらったお金があれば合わせて考える必要があります。また、「子ども名義の口座のお金が、本当に子どもの財産として扱われるか」といった点は、家庭ごとの事情で判断が変わる可能性があります。まとまった金額を入れる予定がある場合や、祖父母からの援助を考えている場合は、税務署や税理士などの専門家に確認してください。

うちは始めるべき?ケース別の考え方


ゆい

結局、お姉ちゃんの家は始めたほうがいいんでしょうか…?


たくや

ここは家庭ごとに答えが違うから、ぼくから「絶対やるべき」とは言わないよ。そのかわり、考える順番の一例を紹介するね。

  1. 急な出費に備える貯金(生活防衛資金)を確保する
  2. 親自身のNISAで、無理のない積立を続ける
  3. 余裕があれば、こどもNISAで子どもの将来のお金を準備する

こう考える理由は、お金の「使いやすさ」の違いです。親のNISAはいつでも引き出せて、使い道も自由。一方こどもNISAは、12歳になるまで引き出せず、12歳以降も「子どものため」などの条件があります。家計に余裕がないうちにこどもNISAへ多く入れると、いざというときに使えないお金が増えてしまいます。貯金とNISAの順番の考え方は、新NISAとiDeCoどちらを優先すべきかでも解説しています。

ケース別の目安

家庭の状況考え方の一例
生活防衛資金があり、親のNISAも無理なく続けている子どもの教育費を長い目で準備する手段として、こどもNISAを検討しやすい
子どもがまだ小さい(未就学〜小学校低学年)使うまでの時間が長いので、少額からでも積立の効果を活かしやすい
貯金が少ない・親のNISAもこれからまずは生活防衛資金と親のNISAを優先するのも一つの考え方
子どもが高校生で、大学費用に使うまで数年値下がりしたときに回復を待つ時間が短い。預金など値動きのないお金と組み合わせて考えたい

たくや

もうひとつ大事なのは、年60万円を埋めようとしないこと。月5,000円でも、始めないよりは子どもの将来の選択肢が広がるかもしれない。家計を苦しくしてまで積み立てる制度じゃないからね。


ゆい

お姉ちゃんの家は貯金もあるし、お姉ちゃん自身もNISAを続けてるって言ってたから、月1万円くらいから考えてみたらって伝えてみようかな。


たくや

いいと思うよ。すでに親の証券口座がある人は、まず今使っている証券会社が、こどもNISAの受付をいつから・どんな方法でやるのかを確認するところからだね。

📈 楽天証券の口座を開く(公式)

※広告を含みます。こどもNISAの口座を作るには、親の口座が必要になる証券会社があります。すでにお持ちの方は、いまの証券会社で手続きできるか確認してください。

よくある質問

こどもNISAはいつから始められますか?

制度のスタートは2027年1月です。楽天証券とSBI証券は2026年10月1日から口座開設の申込みを受け付けますが、証券会社と税務署の審査を経て口座ができるのは2027年1月以降のため、実際に積立を始められるのも2027年1月からです。受付の時期は金融機関ごとに異なるので、各社の公式発表を確認してください。

こどもNISAでは年間いくらまで投資できますか?

0〜17歳の間は、年間60万円まで投資できます。非課税で持てる上限(非課税保有限度額)は600万円です。投資できるのは、大人のNISAのつみたて投資枠と同じ投資信託で、積立の方法で買っていきます。年間60万円は上限なので、使い切る必要はありません。

こどもNISAのお金は途中で引き出せますか?

12歳になるまでは引き出せません。12歳以降は、使い道が子どものためであること、子どもが払出しに同意したことを示す書面があること、親権者等(口座管理者)が申出書を金融機関に提出することを条件に、引き出しが可能になります。

親のお金を子どものこどもNISAに入れると贈与税はかかりますか?

こどもNISAに入れるお金の税金の扱いについて、国税庁などの公式な説明は2026年9月24日時点では確認できませんでした。一般的なルールとして、贈与税(暦年課税)は1年間にもらった財産の合計額から基礎控除110万円を差し引いた残りにかかります。また国税庁は、生活費や教育費の名目でもらったお金でも、預金したり株式などの購入資金に充てたりした場合は贈与税がかかると説明しています。家庭ごとに判断が変わる可能性があるため、税務署や税理士などの専門家に確認してください。

こどもNISAと旧ジュニアNISAは何が違いますか?

旧ジュニアNISAは、原則として18歳になる年(高校3年生の12月)までお金を引き出せず、非課税期間も5年でした。こどもNISAは12歳以降なら条件つきで引き出しができ、非課税期間は無期限です。さらに18歳になると、手続きなしで大人のNISAへ自動的に移行します。なお旧ジュニアNISAは2023年末で新しい口座開設が終了しています。

まとめ:こどもNISAは「10月に準備、1月に積立スタート」

  • こどもNISAは、0〜17歳がNISAのつみたて投資枠を使える制度。スタートは2027年1月
  • 楽天証券・SBI証券は2026年10月1日から申込みを受付。積立が始まるのは口座ができる2027年1月以降
  • 年60万円・上限600万円。つみたて投資枠と同じ投資信託を、積立で買う
  • 12歳までは引き出せず、12歳以降も「子どものため」「子どもの同意」などの条件つき
  • 贈与税の扱いは、まとまった金額を入れる場合などは税務署や専門家に確認を
  • 始める順番の一例は、生活防衛資金 → 親のNISA → こどもNISA

制度の最新情報は、金融庁「NISA特設ウェブサイト」でも確認できます。


たくや

子どものためのお金も大事だけど、まずは家族みんなの今の暮らしが安心であることが一番。そのうえで、できる範囲で始めればいいんだよ。


ゆい

「10月に準備して、1月から積立」ですね!お姉ちゃんにさっそく伝えます。いつか自分に子どもができたときのためにも、覚えておこうっと!

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